経済学を疑え!

お金とは一体何なのか?学校で教えられる経済学にウソは無いのか?真実をとことん追求するブログです。

経済学

ザイム真理教の洗脳・おサイフ脳を脱却せよ

ザイム真理教 最近、経済アナリストの森永卓郎氏が書いた「ザイム真理教」という本をオーディオブックで聞きました。 この本は非常に面白い本で、日本人の大半がザイム真理教(=財務省)というカルト宗教に洗脳されていて、いわゆる財政均衡主義を盲信して…

転売行為は付加価値を生まない

はじめに 結論から言いますが、転売行為によって付加価値は生まれません。 当たり前だと言う方が多いだろうとは思うのですが、「転売ヤーは高付加価値なサービスを提供(している)」と仰る経済学者の方もいらっしゃいますので、面倒ですが反論しなければな…

ロボットで考える転売行為の有害性

はじめに 転売行為は社会全体にとって有益な行為でしょうか。 ごく普通の感覚を持っている人なら、転売行為は社会にとって有害だと感じているでしょう。 しかし多くの経済学者や市場原理主義者はそう考えないようです。 今回の記事では、転売行為が社会にと…

【経済学者】なぜ転売が悪なのか【でも分かる】

はじめに 3週間ほど前のことになるが、また経済学者が転売行為を擁護して軽く炎上したようだ。 転売そのものの否定って、ほとんど資本主義の否定なのと(流動性が高い=転売しやすい)、最初のプライシングが失敗していて過度に安いから転売される。転売ヤ…

私たちは労働によって何を得ているのか

私たちはスライム(資本)に奉仕している 前回までの話で、労働者と消費者がスライム(資本)に奉仕する存在であることが分かっていただけたかと思います。 whatsmoney.hateblo.jp whatsmoney.hateblo.jp また、スライムのパイロット(機能資本家)も、操縦…

都合のいい消費者の5つの資質

スライム(資本)にとって、どんな消費者が都合がいいでしょうか。 スライムは商品を売ってお金に換えることで大きくなります。 したがって…

都合のいい労働者の3つの資質

はじめに 前回は、どんなパイロット(資本家)がスライム(資本)にとって都合の良いパイロットなのか、良いパイロットの資質とは何かを考えました。 whatsmoney.hateblo.jp 今回は同じことを労働者について考えます。 なお、資本のことをスライムと言ってい…

スライムにとって都合のいい資本家の6つの資質

はじめに 前回、資本とは自分で大きくなっていこうとするスライムのようなモンスターであり、資本家はスライムの操縦者(パイロット)だという話をしました。*1 whatsmoney.hateblo.jp スライム(資本)はパイロット(資本家)や労働者などの人間を利用して…

マルクスの言う“資本”をスライムで考える

はじめに 経済評論家の山崎元氏が、ある記事で以下のように書いていました。 資本主義に対する批判者あるいは悲観論者は、「資本」がそれ自体の意思を持って動く抽象的でも具体的でもある単一の生命体のように思っているのではないか。まるで、資本という怪…

私たちはこんな風に搾取されている・付録

本記事は以下の記事の付録です。 whatsmoney.hateblo.jp 政府による再分配 2つ目の非生産分配は政府による再分配です。 私たちには生存権がありますから、様々な理由で働けない人でも生活できるように、生産物を分配する必要がありますよね。 また、病気や…

私たちはこんな風に搾取されている

生産物を入れずに取る人 前回、私たちが生産物プールから取り出す生産物の量は、プールに入れる生産物の量より少ないという話をしました。 私たちは生産物を搾取されているということです。 「私たち」というのは誰を指しているかというと、ざっくり言えば労…

搾取とは何かを生産物プールで考える

はじめに 以前書いた植松被告人との対話*1の記事で、生産物プールという概念を提案しました。 今回の記事では、この概念を使って「搾取とは何か?」を考えてみようと思います。 生産物プールとは 生産物プールというのは生産物*2を入れたり取り出したりする…

お金は借金で生まれるのか?

はじめに 最近、「お金は借金によって生まれる」と言われることが良くあります。 本当にそう言えるのかどうか、良く考えてみましょう。 まず、前回までに書いたように、お金というものは全ての経済主体で考える限り、受け渡しされるだけであって生まれたり消…

お金はいつ増えるのか ~ 利用者境界図の提案

はじめに 前回の記事では、マネタリーベースやマネーストックのような「お金の総量」は利用者だけを対象にして計数しているという話をしました。 今回は、そのような「お金の総量」はいつ増えるのか、そしていつ減るのかという話です。 結論から言えば、利用…

一般的な「お金の総量」を考える

一般的な「お金の総量」は、経済主体を限定して計数している 前回、お金の総量は常にゼロだと書きました。 しかし、実際に日銀が計数して公表しているお金の総量、すなわちマネーストックやマネタリーベースはゼロではありません。 これはなぜかと言うと、お…

チケットの転売行為が「泥棒」である理由

はじめに 「チケット転売は世の中の役に立っていない」「チケットの転売屋は何も生産していない」というのがこの記事の結論です。(もちろんチケット転売が泥棒である理由も説明します) 普通の感覚を持った人は「そんなの当たり前だ」と言うと思いますが、…

儲かるビジネスは社会をより良くするか?

はじめに 「儲かるビジネスは何だ?どんなビジネスをやれば楽に儲かる?」 自分で事業を始めようとする人の多くは、そんな風に考えていますよね。 「どんなビジネスをやれば社会の役に立つ?」 こう考えて事業を始める人はあまり多くないかも知れませんが、…

消費税増税は“正解”なのか

先日ある人にこんなことを聞かれました。「テレビの討論番組で消費税増税について賛成派と反対派が延々と議論していたが、結局どっちが正解なのか。実際に増税されたということはそれが正解なのか」結局その時は時間が無くなって話せなかったので、私なりの…

モノポリーで考えるお金と経済の本質

モノポリーというゲーム 「モノポリーというゲームを知っていますか?」 「聞いたことはあるけど、やったことは無いな」 「数人でプレイするボードゲームなんですが、資本主義社会のルールを学ぶことが出来るゲームなんですよ」 「へぇ。どんなゲーム?」 「…

植松被告人との対話④ 政府の借金とは何か

「まず、前回までのおさらいをしよう」 whatsmoney.hateblo.jp 経済とは、共同体のメンバーそれぞれが生産したモノやサービスを生産物プールに投げ入れ、それを皆で受け取り、それぞれが消費するということ。 生産物で見る限り、毎年の経済はちゃんと帳尻が…

植松被告人との対話③ 借金とは何か

「今回は、借金とは何かという話をするよ」 「はい」 「お金は麻雀の点棒に似ているという話は分かってくれたかな」 「分かったような気がします」 「前回言ったように、各自がノートを持って、生産物プールに生産物を投げ入れたら数字をプラス、プールから…

植松被告人との対話② お金とは何か

whatsmoney.hateblo.jp 「さて、お金とは何かという話をしよう」 「はい」 「ときに植松君は、麻雀というゲームを知っているかな」 「マージャンですか。やったことはありませんが、なんとなくは」 「136枚の牌(パイ)を使って4人でやるゲームで、最初に手を…

植松被告人との対話① 経済とは何か

「意思疎通のとれない方々は安楽死させるべきだと思います」*1 「……。なぜ、そう思うの?」 「意思疎通のとれない方々は様々な不幸の源になっているからです」 「ふむ。何がどう、不幸の源になっているのかな」 「簡単に言いますと、人に迷惑をかけ、物資や…

人生とかいうクソゲーのルール『所有』

「前回、所有は人間の頭の中にある、人間と人間の間の取り決めに過ぎないって話したと思うけど」 「そうだったわね」 「もっと分かりやすい説明を思いついたよ。所有というのは、ゲームのルールなんだ」 「ほう……?」 「僕たちはみんな、この世界でゲームを…

所有はアタマの中にある

所有は客観的事実ではない 「今回は、所有について考えるよ」 「所有……前にも所有について考えたような」 「そうだね。もう少し深く考えてみよう」 「別にいいけど」 「僕が最近読んだ本では、所有についてこんな風に書かれていたよ。『所有は全部、マボロシ…

生産せよ、さもなくば搾取せよ

《前回のあらすじ》 機械に仕事を奪われたA太は、再就職もできず起業もうまくいかなかった。 どうすればいい? whatsmoney.hateblo.jp 「仕事につけない、自分で起業もできない。そういう状況になったらマイはどうする?」 「んー、生活保護をもらうとか」 …

技術的失業を考える

「今回は、技術的失業について考えるよ」 「ふーん。技術的失業ってなに?」 「ロボットやAIの技術が発達すると、人間の代わりにロボットやAIが仕事をするようになるよね*1」 「そうね」 「そうすると、その仕事をしていた人間は失業してしまう。これが技術…

百年後のミルクを現代に持ってこれるのか

「今回は、百年後のミルクを現代に持ってくることは出来るのかという話をしよう」 「は?意味わかんないんだけど」 「今から百年後、西暦2118年の世界にVさんという人がいるとする」 「うん」 「このVさんの手元にあるミルクをひったくって、現代に生きてい…

緑のお金と茶色のお金(3) 政府支出とMS,MBの増減

前々回の記事では、マネーストック(MS)とマネタリーベース(MB)の関係を正しく捉えるためにグリーンマネーとブラウンマネーのモデルを作りました。 whatsmoney.hateblo.jp 前回の記事ではこのモデルに政府預金*1を導入しました。 whatsmoney.hateblo.jp <前…

緑のお金と茶色のお金(2) 政府預金を考える

前回の記事では、グリーンマネーとブラウンマネーについて説明しました。 私たちがお金として使っているのはグリーンマネー(預金通貨、現金通貨)であり、グリーンマネーの総額がマネーストックです。 ブラウンマネーはグリーンマネーを運ぶ荷台(パレット…