経済学を疑え!

お金とは一体何なのか?学校で教えられる経済学にウソは無いのか?真実をとことん追求するブログです。

高金利の投資話を聞いた時に考えるべきこと

あなたは遊んで暮らしたい

ある事業にお金を出資すれば年利10%、20%の配当がもらえる。

そんな話を聞いた時、あなたはどう感じるでしょうか。 

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「うさんくさい。そんなうまい話は無い」

はい、おそらくそれが正解でしょうね。

「でも、もしかしたらこの話は本当なのかも……?」

そんな風に感じたとしても無理はありません。

だれしも、楽して儲けたい、遊んで暮らしたいと思っていますよね。

そのような話に少しでも興味を持ったのであれば、あなたは「遊んで暮らしたい」と思っているのです。

まずはそれを自覚しましょう。
 

あなたは搾取しようとしている

以前の記事で書いた通り、遊んで暮らすためには他の人から搾取するしかありません。

whatsmoney.hateblo.jp

 
ある業者にお金を投資し、年利10%の配当をもらおうと思うなら、あなたはその業者から「搾取」しようとしているのです。

あなたは「貰う人」ではなく「取る人」です。

それを自覚しましょう。
 

搾取する能力があるか

次に考えるべきことは、搾取する能力があるかどうかです。

もちろん、あなたがお金を預ける業者に能力があるか無いかの話ではありません。

他ならぬ、あなた自身の能力です。

年利10%の配当を取り、元本も確実に取り戻すことがあなたにできるのかを考えてください。

「なんでそんなこと考える必要があるの?年利10%で元本も保証されるって言ってるよ?」

なぜかと言うと、あなたがやろうとしていることは「搾取」だからです。

……意味が良く分かりませんか?
 

金貸しを始めることを考える

私があなたに「闇金融をやれば儲かるよ」と勧めたらどうでしょうか。

実際、闇金なら年利10%どころか十日で1割は当たり前ですから、アホみたいに儲かるはずですよね。

違法なことをするのが嫌なのであれば、合法な範囲の高利貸しでも構いません。

それでも年利10%や20%の利益は軽く出せるはずです。

でも、あなたは金貸しをやろうとはしないでしょう。

借りた人たちがみんな黙って返済してくれるわけではないと知っているからです。

他ならぬあなた自身が、取り立てをしなければなりません。

「自分にちゃんと取り立てが出来るだろうか……」

そう心配するからこそ、金貸しを始めることをためらうんですよね。

それと同じ種類の心配を、高金利の投資話に対してもするべきなのです。
 

相手は搾取のターゲットとして適切か

搾取には鉄則があります。

それは、搾取のターゲットとして「自分より頭が悪い人」や「自分より弱い人」を選ぶということです。

自分より頭がいい人や、自分より強い人から搾取をしようとしてもうまくいきませんよね。

逆に搾取されるのがオチです。

ですから、高金利の投資話を持ってきた業者や人が、自分より頭が悪いのか、あるいは自分より弱いのかを考える必要があります。

弱いというのは、殴ったら言うことを聞きそうとか、こちらより立場が弱いとか、こちらが相手の弱みを握っていて逆らえないとか、そういうことです。

相手が自分より頭が悪い、あるいは弱いと確信できるのであれば、その話に乗ってみるのも悪くはないでしょう。

しかし、そう思えないのであれば、止めておいた方が無難です。
 

カモがネギを背負ってくるのか

そもそも、搾取のターゲットとして適切な「頭が悪い人」や「弱い人」が、わざわざあなたのところに来て「私から搾取してください」と言うなどということがあるのでしょうか。

ちょっと考えにくいですよね。

いくら頭が悪そうに見えても、弱そうに見えたとしても、警戒した方がいいでしょう。

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おそらく、搾取のターゲットになっているのはあなたの方です。

相手はあなたを見て「こいつは頭が悪そうだ、弱そうだ」と思っているということですから、怒った方がいいです。

あなたが誰かから搾取をしようと思うなら、ターゲットは自分で選びましょう。

カモがネギを背負ってくることを期待してはいけません。
 

おわりに

結局のところ、最初に書いた「そんなうまい話は無い」ということで話は終わっていました。

しかし、ただ単純に「うまい話は無い」と考えている人は、うまく誘導されると「ひょっとしたらこれは本物かも」と思ってしまうものです。

少額でためしてみて、確かに配当がもらえることを確認する。

本物かも知れないと確信を深めていき、投資金額を増やしていく。

やがて全財産を突っ込み、取り戻せなくなる。

こんなことになりがちです。

しかし、「自分は他人から搾取をしたい」ということを正しく自覚していれば、このようなことにはならないでしょう。

搾取しようと思うのであれば、他力本願でなく自分自身の力で搾取しなければならないということです。