経済学を疑え!

お金とは一体何なのか?学校で教えられる経済学にウソは無いのか?真実をとことん追求するブログです。

ウソをチェックする仕組みは機能しているか?

はじめに

前回の記事にも酔狂人(id:suikyojin)さんからコメントをいくつか頂いています。

ありがとうございます。
(反論を頂けるのは本当にありがたいことです)

前回の記事での私の主張は「ワク推側がウソをついている可能性もある、という視点を持って考えて欲しい」というものですが、酔狂人さんはまだこの視点を持たれてはいないようです。

酔狂人さんは「いや、色々と情報を集めた上でウソかどうか判断しているんだよ」と言うかも知れません。

私が言っているのは、製薬企業や厚労省などの権威を信じている人は、大がかりな詐欺に巻き込まれているのかも知れませんよ、ということです。

もしワク推側がウソをついているなら、酔狂人さんが集めた情報にもウソが多く含まれているのですから、正しい判断は出来ないはずです。

 

ゼロリスクはあり得ないが

酔狂人さんはワクチンと病気について「ゼロリスクはあり得ない」と言っています。

「ワクチンを打つなら副作用のリスクを、打たないなら病気にかかるリスクを覚悟すべき」だというわけです。*1

ワクチンにゼロリスクがあり得ないのはその通りですが、肝心の効果の方がゼロだったりマイナスだったりということはあり得ますよね。*2

リスクはあるが効果が無いワクチンだとすれば、それは単なる毒であり、打つ意味はありません。

酔狂人さんは、ワクチンにはある程度高い効果があると信じているわけですよね。

それは、酔狂人さんがそういう情報を信頼できそうな情報源から得たからでしょう。

その信頼できそうな情報それ自体がウソなのかも知れませんよ、と私は言っているのです。

 

ウソをチェックする仕組みは機能しているか

酔狂人さんは「人間は、間違えるし、嘘もつく。しかし、それをチェックする仕組みも整備してきた」と言っています。

それはその通りです。

しかし、その“仕組み”は正しく機能しているのでしょうか。

チェックする仕組みの例として酔狂人さんは二重盲検法を挙げていますが、そもそもワクチンの治験は誠実に行われたのでしょうか。

実は、ファイザー社コロナワクチンの臨床試験(=治験)を担当した企業の従業員が、この臨床試験の過程には違反行為やデータの改ざん等、様々な問題があると告発したという情報があります。

当然この企業(ベンタビア・リサーチ・グループ)は誠実に治験を行ったと主張するでしょうから、ベンタビアとこの従業員はどちらかがウソをついています。*3

この従業員の告発が事実なら、治験の中でウソをチェックする仕組みが機能していなかったということです。

この従業員はFDAに告発を行ったのですが、取り合ってもらえなかったどころか、告発の数時間後にベンタビア社から解雇されてしまったそうです。*4

そうだとすると、「治験にウソがあったかどうか」をチェックする規制当局の仕組みが機能していなかったことになります。

もちろん、このストーリーの全体が反ワク側が作ったウソだという可能性も無くはないのですが、あなたはどう感じるでしょうか。

このnote記事を読んで考えてみてください。

 

note.com

 

「ワク推側が全て結託している」は妄想か

酔狂人さんは「ワク推側が全て結託しているかのような批判は妄想に近い」と言っています。

その根拠は、ワクチンを作っている企業は複数あり、お互いにライバル関係で利害が対立しているからとのこと。

たしかに製薬企業同士は利害が対立している部分があります。

P社のワクチンは良く売れたがA社のワクチンはそれほど売れなかった、という風に明暗が分かれることはあるでしょう。

しかし、仮に「コロナの恐怖を煽る→ワクチンで解決すると思わせる→各社でワクチンを大量に作り売りまくる」という基本戦略があったとすれば、この基本の部分では利害が一致していますよね。

各社が大儲けできることには変わりなく、儲けの大きさに違いがあるだけです。*5

各社が誠実にワクチンを作っているのであれ、不誠実にワクチンを作っているのであれ、販売競争にはなりますよね。*6

各社の間に販売競争があることは、各社が誠実にワクチンを作っていることの根拠にはなりません。

酔狂人さんは「良いワクチンと悪いワクチンがあった場合、最終的には良いワクチンが勝つのだ」と言いたいのでしょうが、その良し悪しが分かるのはワクチンが大量に販売・接種された後のことです。

しかも、製薬企業や厚労省が不誠実な行動をしているなら、その良し悪しのデータでウソをつき、実際には効果が無くても高い効果があったという情報を流したり、安全性に問題があったという情報をもみ消そうとしたりするでしょう。

そうすると、私たちはワクチンの良し悪しについて正しい情報を得られないのです。

 

思索の土台となる信念について

人間が思索をする際には、その土台として、疑わずに信じているなんらかの信念があるはずです。

たとえばキリスト教神学者であれば、聖書には真理が書かれていると信じていて、そこを土台にして思索しているでしょう。

彼は、聖書に真理が書かれているかどうかを自分で確かめたわけではありません。

そこは検証無しで信じることにして、それを土台にして思索を始めているわけです。

私たちも、なんらかの信念を検証無しで信じることにして、そこを土台にして思索を行っています。

土台が無ければ思索が始められません。

17世紀の哲学者デカルトは、あらゆることを疑っていき、最終的に「私は考えている。この考えている私が存在することだけは疑いようがない」ことを発見しました。

彼は改めてここを土台にして思索を行ったのです。

しかし、私たちはデカルトのようにあらゆることを疑ってはいられませんよね。

何かしら疑わずに信じている信念があって、それを土台にしているはずです。

たとえば、多くの人は「科学は正しい」ということを土台の一つにしているでしょう。

しかし、科学が正しいかどうかを自分自身でイチから検証してはいませんよね。

単に「科学は正しい」と信じているのです。

(私は科学を疑った方がいいと言っているのではありませんよ。疑うべきなのは「科学的権威」です。)

 

酔狂人さんの思索の土台は?

酔狂人さんの場合、思索の土台はどこにあるでしょうか。

おおよそ、以下のようなことを信じているのではないかと思います。
(多くの人はこれと同じことを信じているでしょう。)

  • 厚労省は国民の健康を守るために行動する。国民の健康を故意に害するようなことはあり得ない。また、過失で国民の健康を害することがあった場合にはすぐにそれを公表し、事態の改善に動く。*7
  • 製薬企業は人々の健康を守るための薬を作っている。製薬企業が毒を作って売るようなことはあり得ない。
  • 全ての研究者は誠実に研究を行っている。データをねつ造するなどの研究不正をすることは無い。
  • 製薬会社が作る製品は品質が一定している。様々な成分がロットによって濃かったり薄かったりすることは無いし、異物が混入していることも無い。

 

とは言え、酔狂人さんは「人間は間違えるし、ウソもつく」ことを認めていますから、上記のことを絶対的に信じているわけではないでしょう。

酔狂人さんが(検証無しで)信じているのは、「間違いやウソをチェックする仕組みが正しく機能している」ということです。

ウソをチェックする仕組みが厚労省の中で正しく機能するならば、組織全体としては国民の健康を守るために行動するでしょう。

ウソをチェックする仕組みが製薬企業の中で正しく機能するならば、製薬企業が毒を売ることは無いでしょうし、製品の品質も一定していて、異物の混入も無いでしょう。*8

ウソをチェックする仕組みが研究者の世界で正しく機能するならば、研究者は不正を行わなくなるでしょう。

しかし、それぞれの「ウソをチェックする仕組み」は本当に正しく機能しているのでしょうか?

酔狂人さんにはこの点を疑ってみて頂きたいと思います。

 

*1:ワクチンを打ったら病気にかかるリスクが無くなったかと言えば、全くそんなことはありませんでしたけどね。

*2:あるいは効果があるにしても低すぎてリスクに見合わないということもあり得ます。

*3:従業員がウソをついて告発する理由があるでしょうか?

*4:もちろん、会社に「FDAに告発しました」と正直に言ったわけではないでしょう。FDAからベンタビアに連絡が行ったのです。

*5:利益は競合他社から奪っているというより、各国の政府(国民)から奪って分け合っているのです。

*6:誠実にワクチンを作って誠実に治験をしていたら、販売の開始が遅くなって競争に負けてしまうのではないでしょうか?私が製薬会社のCEOだったとしたら、ワクチンの大量生産体制を急ピッチで作らせるのと並行して治験を行わせ、治験は絶対に成功させろ、最速で認可を得ろと厳命するでしょう。治験が失敗しましたとは言わせません。

*7:薬害エイズの時、どうでしたっけ?厚労省は非加熱製剤が危険であることを知りながら、販売を続けさせてましたよね。

*8:一時期、ワクチンに異物が混入していたという騒ぎがありましたね。その異物は目視で発見されたものです。目視で分かるような異物ですらメーカー側でチェックされずに販売されたということは、目に見えない異物がいくらでも混入していて不思議じゃないですよね。