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点棒レンタルビジネス・詳細編

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おや、またお会いしましたね。

昨日お話しした点棒レンタルビジネスの件、興味がおありで?

 

whatsmoney.hateblo.jp

 

そうですか。

では、具体的なやり方についてお話ししましょうか。

まだノウハウが全て固まっているわけではないんですけどね。

あなたからもアイディアを頂ければ嬉しいです。

 

まずですね、点棒のレンタル料を取り始めると必ず、外部から点棒を持ち込んで使おうとする客が出てきます。

この行為はうちの店からすると偽札を使われているようなものですから、必ず見つけ出して厳しくとがめなければなりません。

まぁ、客にしてみれば「自分たちで用意した点棒を使って何が悪い」という話であってそれは正論なんですが、「うちの店のルールはこうなんだ」と言って突っぱねます。

店の点棒はオリジナルのものを作って見分けがつくようにしておきましょう。

それでも点棒を偽造しようとする人はいるでしょうから、偽造を防止するための工夫は必要でしょうね。

 

それから、千点=100円の点棒と千点=1万円の点棒は、全く別種のものを用意しなければなりません。

高いレートで借りた点棒を安いレートの点棒で返されては困りますし、そもそも高レートの点棒と低レートの点棒との見た目が同じではマズいんです。

高レートのゲームをしているプレイヤーには千点棒に1万円の価値を感じていて欲しいですからね。

100円の価値の千点棒が同じ見た目だったら混乱してしまって、点棒の価値について考え始めてしまうかも知れません。

それは困りますから、点棒の色を変えるなどして区別しておきましょう。

 

いっそのこと、高レートの方の点棒はその分だけ額面を高くするのもいいかも知れませんね。

つまり、千点棒は十万点棒、一万点棒は百万点棒という具合に100倍するわけです。

この場合は、300万点貸し出して310万点返してもらうことになりますね。

 

さて、ここからが肝心のところです。

いつどんな風に貸し出して、どのタイミングでどう回収するのか。

これはなかなか難しいんです。

まず考えたのは、最初に3万点貸すのと引き換えに30万円預かって、ゲームが終了したら持っている点棒を店側に渡してもらって精算するという方法です。

精算時にレンタル料の千点を差し引いてから換金するわけですね。

この方法は負けた時に払う金が無いのにゲームをする行為、いわゆる鉄砲を防げるのでいいのですが、これだと客が点棒を買っている形になって借りている感じになりません。

レンタル料を取る大義名分が無くなってしまうわけです。

 

やはり、現金と引き換えでなく先渡しで点棒を貸す必要があるでしょうね。

ゲーム開始前に3万点渡し、終了後に持っている点棒を店側に戻してもらう。それが3万千点を上回っていれば、上回った分を現金で払い戻す。

3万千点を下回っていれば、下回った分を現金で徴収する。

こうするのが良さそうですね。

勝ち負けの精算はプレイヤー同士でやらせた方がいいんじゃないかって?

その方法はですね、あんまりうまくないんです。

 

負けたプレイヤーが現金を渡して点棒を取り戻し、勝ったプレイヤーが浮いた点棒を渡して現金を受け取ると、4人とも点棒が3万点ちょうどに戻りますよね。

この状態から点棒を店側に3万千点ずつ返して貰おうとすると、全員が点棒で3万点返し、現金で1万円支払うことになります。

これだとゲーム代として1万円余計に払っているような感じになってしまうんですね。

あくまでもレンタル料として「千点」差し引かれるという感覚でいて欲しいわけです。

もっと言えば、差し引かれていることに気づかなければ最高ですけどね。

 

気づかれない方がいいんだったら、返す額が3万千点なのは良くないんじゃないか、ですって?

ふーむ、言われてみればその通りですね。

返済額が3万千点だと、余分な千点が金利として取られていることが明白です。

そうすると、2万9千点貸して3万点返してもらう方がいいか……。

いや、待てよ。

今までトップ賞が無い前提で考えてましたけど、トップ賞のシステムと混ぜてしまえばいいんですよ。

 

麻雀と言えば普通、2万5千点持ちの3万点返し*1で、差額の5千点×4=2万点をトップの人が取るシステムになってますもんね。

それを、2万5千点持ちの2万9千点返しにして、それにレンタル料の千点を加えて3万点を返してください、とするんです。

そうすると、トップ賞は4千点×4=1万6千点となって、レンタル料を4千点徴収できるわけです。

2万5千点持ちの3万点返しであることに変わりはありませんから、差額5千点のうちの千点が店側に取られていることをあまり意識させないように出来るでしょう。

それがいいかも知れませんね。

 

いや、うーん……。

それはそれでいいんですけど、しかしですよ?

今お話ししたようなことって、ほんの小手先のごまかしに過ぎないんじゃないですかね。

このビジネスのキモの部分は、価値のない点棒に本当に価値があると勘違いしてもらう点にあるはずです。

この勘違いを強化する必要があるんじゃないでしょうか。

 

どうすれば点棒に本当に価値があると思ってもらえるのでしょうね。

うーん……。

ほう、点棒でモノが買えればいいんじゃないか、ですか。

確かにそうかも知れませんね。

実際に価値のあるモノやサービスを、点棒と引き換えに手に入れることが出来るなら、点棒にはそれだけの価値があることになりますよね。

たとえば、うちの店で500円で提供しているエナジードリンクが、低レート卓の5千点棒で買えるとか。

いや、それだとむしろ点棒の方により価値を感じて大事にしてしまうかな。

問題は高レート卓の方ですね。

蕎麦屋にカツ丼を出前してもらって、高レートの百点棒で支払えたとしたら。

あるいは、マッサージのサービスを受けて5百点とか千点で支払えたとしたら。

点棒には実際に価値があるってことになりますよね。

まぁ、ゲーム中の点棒を支払いに使ってしまうと順位に影響してしまうので、その点は別途考えることにしましょう。

 

もしかしたら、店に点棒を返せなくて負債を負った人が、高レート卓にマッサージの営業に行って点棒を集めるかも知れません。

マッサージ以外にも、太鼓持ちやお笑い芸人なんかも商売になりそうですね。

若い女性なら愛想を振りまいてちょっとベタベタするだけでも点棒をもらえるかも?

 

蕎麦屋が受け取った点棒は店が換金するわけですが、換金しないで済むならその方がいいですよね。

蕎麦屋が材料を仕入れる時に点棒で支払えればいいのですが、そこまでは難しいかな。

うちの店を中心とした経済圏で、皆がうちの点棒をお金として使ってくれたらいいのに。

 

それはともかく蕎麦屋さん、点棒を換金せずに貯め込んでくれませんかね。

うちの店に点棒を預ければ利子を付けますよ、と言えば預けてくれるかな。

利子と言ったって、点棒通帳の数字をちょっと増やすだけですけどね。

それでもいずれ換金しに来たら、現金が出ていってしまうか……。

店が存続している間、ずっと預けっぱなしにしてくれればいいのに。

換金しに来たら、なんだかんだ理由を付けて定期預金にでもさせようかな。

 

ともあれ、店の中で起きるモノやサービスの売買に点棒が使われるようにすれば、点棒には価値があるという認識が確かなものになりそうですね。

私から見ると、点棒に価値なんて無いんですけど。

蕎麦屋が一生点棒を貯め込み続けたら……って想像したら、笑っちゃいませんか?

*1:2万5千点でスタートして、終了時に3万点差し引くということ。3万点に増やしただけではプラマイゼロになります。