経済学を疑え!

お金とは一体何なのか?学校で教えられる経済学にウソは無いのか?真実をとことん追求するブログです。

所有と人権は対立している

持つ者、持たざる者 「今回は、持つ者と持たざる者について考えるよ」 「どういうこと?」 「所有の概念があると、人間は持つ者と持たざる者の2つに分けられる」 「ふーん。持つとか持たないとかって、具体的には何を?」 「一番分かりやすいのは、土地だね…

所有は暴力によって機能する

なぜ所有のルールに従うのか 「今回は、前々回に立てた『所有はなぜ機能するのか』という問いについて考えよう」 「所有はなぜ機能するのかって?うーん。そもそも、その問いの意味がよく分からないんだけど……」 「所有のルールでは、他の人が所有しているモ…

人生とかいうクソゲーのルール『所有』

「前回、所有は人間の頭の中にある、人間と人間の間の取り決めに過ぎないって話したと思うけど」 「そうだったわね」 「もっと分かりやすい説明を思いついたよ。所有というのは、ゲームのルールなんだ」 「ほう……?」 「僕たちはみんな、この世界でゲームを…

所有はアタマの中にある

所有は客観的事実ではない 「今回は、所有について考えるよ」 「所有……前にも所有について考えたような」 「そうだね。もう少し深く考えてみよう」 「別にいいけど」 「僕が最近読んだ本では、所有についてこんな風に書かれていたよ。『所有は全部、マボロシ…

生産せよ、さもなくば搾取せよ

《前回のあらすじ》 機械に仕事を奪われたA太は、再就職もできず起業もうまくいかなかった。 どうすればいい? whatsmoney.hateblo.jp 「仕事につけない、自分で起業もできない。そういう状況になったらマイはどうする?」 「んー、生活保護をもらうとか」 …

技術的失業を考える

「今回は、技術的失業について考えるよ」 「ふーん。技術的失業ってなに?」 「ロボットやAIの技術が発達すると、人間の代わりにロボットやAIが仕事をするようになるよね*1」 「そうね」 「そうすると、その仕事をしていた人間は失業してしまう。これが技術…

百年後のミルクを現代に持ってこれるのか

「今回は、百年後のミルクを現代に持ってくることは出来るのかという話をしよう」 「は?意味わかんないんだけど」 「今から百年後、西暦2118年の世界にVさんという人がいるとする」 「うん」 「このVさんの手元にあるミルクをひったくって、現代に生きてい…

仮想通貨は壮大な詐欺なのか?

はじめに アメリカのあるヘッジファンドの創業者兼CEOが、「仮想通貨は史上最も優れた詐欺」だと書いたそうです。 www.mag2.com 仮想通貨は詐欺なのでしょうか? ネット上でも「仮想通貨は詐欺だ」という意見は数多く見られます。 それに対する反論として、…

ビットコインは金に似ているという錯覚

はじめに 前回の記事へのコメントで「仮想通貨は金(gold)と比較するべきでは」というものがありました。たしかに、仮想通貨が金に似ているという話は良く聞かれますよね。今回は、仮想通貨の代表格であるビットコインについて、金との類似性を検討してみまし…

仮想通貨には本当に価値があるのか

今回は仮想通貨の価値について考えます。ネットを見ていると、「仮想通貨には本来価値は無い」と言っている人もいますし、「価値は間違いなくある」と言っている人もいます。どちらが正しいのでしょうか? 暗号技術がお金としての価値を生むのか 仮想通貨に…

仮想通貨で確実に儲ける方法

仮想通貨で儲ける方法 仮想通貨は儲かるらしい。 そう聞くと誰しも、自分も儲けたいと思いますよね。 どうすれば儲かるでしょうか。まず、ビットコインのマイニング(採掘)はどうでしょう。 これは儲かった時期もあるのでしょうが、今ではマシンにも電気代…

水道ビジネスで儲ける方法

なぜ水なのか 「今回は、水ビジネスで儲ける方法を説明しよう」 「ふむ。なんで水なの?」 「水は、人間が生きるために必ず必要な資源だからね。水のような資源の権利を押さえてしまえば、その使用料を取ることで搾取ができる」 「ふーん。生きるために必要…

所有とは何か

(今回の記事は前回の続きですので、まずこちらの記事から読んでいただくことをオススメします) whatsmoney.hateblo.jp 自然権の衝突 「さて、自然権の話だったね」 「うん」 「自然権って何のことだったか覚えてる?」 「うーん……。たしか2つあったよね。…

自然権を考える

はじめに 「今回は、自然権について考えよう」 「ふーん。自然権ってなに?」 「自然状態の人間が、生まれながらにして持っている権利のことだよ」 「ふーん。自然状態ってなに?」 「政府とか法律とかが出来る前の状態、ってことだね。要するに自然権という…

高金利の投資話を聞いた時に考えるべきこと

あなたは遊んで暮らしたい ある事業にお金を出資すれば年利10%、20%の配当がもらえる。 そんな話を聞いた時、あなたはどう感じるでしょうか。 「うさんくさい。そんなうまい話は無い」 はい、おそらくそれが正解でしょうね。 「でも、もしかしたらこの話は…

人間は生きるのが難しい

「もし、生まれ変わりというものがあるとしたら、マイは次もまた人間として生まれたい?」 「うーん。選べるんだったら、飼い猫になりたいかな」 「ほう。人間はもうイヤ?」 「人間も悪くはないと思うけど⋯⋯。働きたくないし」 「なるほど。飼い猫なら働か…

土地のレンタル料=地代の正当性を疑う

地代は搾取なのか 「前回、遊んで暮らすためには搾取をするしかないって話をしたけど」 「うん」 「土地をたくさん持ってる人、つまり地主って、遊んで暮らせるよね」 「そうね。土地を貸して賃料を定期的に受け取れるもんね。土地をたくさん持ってれば遊ん…

遊んで暮らしたい人が学ぶべき搾取の原理

遊んで暮らす=搾取して暮らす 「マイは、遊んで暮らせるようになりたい?」 「もちろんよ。誰だってそうでしょ」 「そうかもねぇ。どうすれば遊んで暮らせると思う?」 「お金がたくさんあればいいでしょ」 「そうだね。どれぐらいのお金があればいいだろう…

通説の信用創造論を再考する

はじめに 今回は、一般的に信じられている信用創造の説明を再検討してみようと思います。 現金の預け入れと現金での貸し付けを繰り返すとお金が増えていく、とするアレですね。 Wikipediaの「信用創造」の項では以下のように説明されています。 預金準備率が…

アーリーリタイアした八さんと奴隷になった熊さん

「今回は、前回のたとえ話の続きを考えてみよう」 「たとえ話って、熊さん八さんの?」 「そうそう。おさらいをしてみると…… 熊さん、八さんの二人だけが無人島で暮らしている 熊さんと八さんはお金を10カイずつ持っている 熊さんは一日に4匹の魚を捕り、う…

金利の正当性を疑う

「今回は、お金を貸して金利を取ることの正当性について考えよう」 「ふーん。なんで? お金を借りたら、利子をつけて返すのが当たり前じゃない」 「うーん、そうだよねぇ。でも、イスラム教なんかでは利子を取ることは禁止されてるよね」 「たしかに、そん…

政府が“本当に”借金を返すとどうなるか

はじめに 今回は、政府が借金を返すと何が起きるのかを考えてみましょう。 政府が借金を返す方法は、税金を徴収して返すか借り換えるかのどちらかです。*1 この他に、政府が政府紙幣や一兆円硬貨などを発行して返すことも可能ではありますが、政治的に実現は…

アリストテレスに学ぶ正しい社畜の扱い方

はじめに 「万学の祖」と称される古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、「経済学*1」という書物の第一巻第五章で、奴隷の扱い方について書いています。*2 奴隷というと私たちはつい、かつてのアメリカの黒人奴隷のように鎖でつながれた奴隷をイメージして…

緑のお金と茶色のお金(3) 政府支出とMS,MBの増減

前々回の記事では、マネーストック(MS)とマネタリーベース(MB)の関係を正しく捉えるためにグリーンマネーとブラウンマネーのモデルを作りました。 whatsmoney.hateblo.jp 前回の記事ではこのモデルに政府預金*1を導入しました。 whatsmoney.hateblo.jp <前…

緑のお金と茶色のお金(2) 政府預金を考える

前回の記事では、グリーンマネーとブラウンマネーについて説明しました。 私たちがお金として使っているのはグリーンマネー(預金通貨、現金通貨)であり、グリーンマネーの総額がマネーストックです。 ブラウンマネーはグリーンマネーを運ぶ荷台(パレット…

緑のお金と茶色のお金(1) MSとMBを正しく捉えるためのモデル

はじめに マクロ経済について話をする時、マネーストック(MS)とマネタリーベース(MB)の関係についての理解が食い違っていることが良くあります。 根本的なところで食い違っているため、お互いに異なる土台の上で議論をすることになります。 当然、実りのある…

銀行にとって預金は調達ではない

はじめに 前前前回の記事では、以下のような趣旨の文章を書きました。 日銀にとって当座預金は調達ではない 日銀は日銀券というお金を発行できるのと全く同様に、当座預金というお金を発行することができる 当座預金は銀行の手元にあって銀行が自由に使える…

真実を追求してはいけない

「今回は、魔法の世界の話をしよう」 「また唐突ねぇ。魔法の世界って、異世界モノってこと?」 「そう思ってくれて構わないよ。我々の住む世界とは違う世界のお話だ」 「ふーむ。聞きましょう」 「その世界には、魔法を使うことが出来る人、つまり魔法使い…

本当の日銀BSのカタチ ―「調達」の誤解を解く―

はじめに 前回の記事で、当座預金も日銀が作ったお金であること、したがって「日銀の当座預金は銀行から調達したお金」という考え方が誤解であることを説明しました。 しかし、この誤解はかなり根深いものであるようです。 私は日銀当座預金に「調達」という…

なぜ、齊藤誠教授による日銀バランスシート解釈が有害なのか?

はじめに 一橋大学の経済学教授である齊藤誠氏が「なぜ、無制限の金融緩和が私たちの経済社会にとって有害なのか?」という文章を書いていますが、ここに書かれている日銀バランスシート(以下、日銀BS)の解釈は間違っています。 日銀BSは大ざっぱに言えば…