経済学を疑え!

お金とは一体何なのか?学校で教えられる経済学にウソは無いのか?真実をとことん追求するブログです。

遊んで暮らしたい人が学ぶべき搾取の原理

遊んで暮らす=搾取して暮らす 「マイは、遊んで暮らせるようになりたい?」 「もちろんよ。誰だってそうでしょ」 「そうかもねぇ。どうすれば遊んで暮らせると思う?」 「お金がたくさんあればいいでしょ」 「そうだね。どれぐらいのお金があればいいだろう…

通説の信用創造論を再考する

はじめに 今回は、一般的に信じられている信用創造の説明を再検討してみようと思います。 現金の預け入れと現金での貸し付けを繰り返すとお金が増えていく、とするアレですね。 Wikipediaの「信用創造」の項では以下のように説明されています。 預金準備率が…

アーリーリタイアした八さんと奴隷になった熊さん

「今回は、前回のたとえ話の続きを考えてみよう」 「たとえ話って、熊さん八さんの?」 「そうそう。おさらいをしてみると…… 熊さん、八さんの二人だけが無人島で暮らしている 熊さんと八さんはお金を10カイずつ持っている 熊さんは一日に4匹の魚を捕り、う…

金利の正当性を疑う

「今回は、お金を貸して金利を取ることの正当性について考えよう」 「ふーん。なんで? お金を借りたら、利子をつけて返すのが当たり前じゃない」 「うーん、そうだよねぇ。でも、イスラム教なんかでは利子を取ることは禁止されてるよね」 「たしかに、そん…

政府が“本当に”借金を返すとどうなるか

はじめに 今回は、政府が借金を返すと何が起きるのかを考えてみましょう。 政府が借金を返す方法は、税金を徴収して返すか借り換えるかのどちらかです。*1 この他に、政府が政府紙幣や一兆円硬貨などを発行して返すことも可能ではありますが、政治的に実現は…

アリストテレスに学ぶ正しい社畜の扱い方

はじめに 「万学の祖」と称される古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、「経済学*1」という書物の第一巻第五章で、奴隷の扱い方について書いています。*2 奴隷というと私たちはつい、かつてのアメリカの黒人奴隷のように鎖でつながれた奴隷をイメージして…

緑のお金と茶色のお金(3) 政府支出とMS,MBの増減

前々回の記事では、マネーストック(MS)とマネタリーベース(MB)の関係を正しく捉えるためにグリーンマネーとブラウンマネーのモデルを作りました。 whatsmoney.hateblo.jp 前回の記事ではこのモデルに政府預金*1を導入しました。 whatsmoney.hateblo.jp <前…

緑のお金と茶色のお金(2) 政府預金を考える

前回の記事では、グリーンマネーとブラウンマネーについて説明しました。 私たちがお金として使っているのはグリーンマネー(預金通貨、現金通貨)であり、グリーンマネーの総額がマネーストックです。 ブラウンマネーはグリーンマネーを運ぶ荷台(パレット…

緑のお金と茶色のお金(1) MSとMBを正しく捉えるためのモデル

はじめに マクロ経済について話をする時、マネーストック(MS)とマネタリーベース(MB)の関係についての理解が食い違っていることが良くあります。 根本的なところで食い違っているため、お互いに異なる土台の上で議論をすることになります。 当然、実りのある…

銀行にとって預金は調達ではない

はじめに 前前前回の記事では、以下のような趣旨の文章を書きました。 日銀にとって当座預金は調達ではない 日銀は日銀券というお金を発行できるのと全く同様に、当座預金というお金を発行することができる 当座預金は銀行の手元にあって銀行が自由に使える…

真実を追求してはいけない

「今回は、魔法の世界の話をしよう」 「また唐突ねぇ。魔法の世界って、異世界モノってこと?」 「そう思ってくれて構わないよ。我々の住む世界とは違う世界のお話だ」 「ふーむ。聞きましょう」 「その世界には、魔法を使うことが出来る人、つまり魔法使い…

本当の日銀BSのカタチ ―「調達」の誤解を解く―

はじめに 前回の記事で、当座預金も日銀が作ったお金であること、したがって「日銀の当座預金は銀行から調達したお金」という考え方が誤解であることを説明しました。 しかし、この誤解はかなり根深いものであるようです。 私は日銀当座預金に「調達」という…

なぜ、齊藤誠教授による日銀バランスシート解釈が有害なのか?

はじめに 一橋大学の経済学教授である齊藤誠氏が「なぜ、無制限の金融緩和が私たちの経済社会にとって有害なのか?」という文章を書いていますが、ここに書かれている日銀バランスシート(以下、日銀BS)の解釈は間違っています。 日銀BSは大ざっぱに言えば…

評価で主婦を支配しよう

「前回の話の最後に、夫を尻に敷く専業主婦の話をしたよね」 「そうね。おこづかい制だったりすると、妻の方が夫を支配しちゃうこともあり得ると思うわ」 「今回は、どうすれば夫が尻に敷かれないですむのか、もっと言えば、どうすれば夫が妻を適切に支配で…

専業主婦という特権階級

「マイは子供の頃、将来何になりたいと思ってた?」 「うーん。小学生の頃は、看護婦さんになりたかったわね」 「へぇ。どうして?」 「病気で入院してた時、きれいな看護婦さんに優しくしてもらって、あんな人になりたいなって思ったのよ」 「そうなんだ。…

本当は簡単な「マネーストック増減の仕組み」

「ねぇ」 「なに?」 「この前、金融機関が政府にお金を貸すとマネーストックが増えるって言ってたでしょ」 「言ったね」 「他にはどういう時に増えるの?」 「そうだねぇ。マネーストック*1がどんな時に増えて、どんな時に減るのかというのは、難しそうに思…

公共事業はマネーストックを増やす

「ねえねえ」「なに?」「この前ツイッター見てたら、公共事業がマネーストックを増やすかどうかで言い争ってる人たちがいたんだけど」「へぇ」「実際、どうなの?」「そうだねぇ……。マネーストックというのは我々が使えるお金の総額のことだけど、何がお金…

黒田バズーカは貨幣乗数を殺した

黒田日銀による量的・質的金融緩和、いわゆる異次元緩和によって何が起きたのでしょうか。 実際のデータから検証してみたいと思います。 異次元緩和でやりたかったことは以下の3つです。 企業や個人の資金需要を喚起しする 銀行からの貸し出しを増やす イン…

全員が借金を返済するには

「前回は、金利があると借金をした人全員が元金と金利を返すことは不可能だという話をしたよね」 「うん。でも、貸付額をどんどん増やしていけば全員が返せるように出来るんじゃない?」 「そうかも知れないね。どれぐらい増やしていこうか」 「最初の年が10…

誰もが元金と金利を返せるのか

「今回は、借金をした人がみんな元金と金利を返せるのかを考えよう」 「そりゃ、商売に成功した人は返せるし、失敗した人は返せないでしょ」 「まぁそうだね。じゃあ、もしみんなが商売の天才だったら全員が返せるのかな」 「うーむ……。前回の話じゃあ、金利…

モノを生産するとお金が増えるという誤解

「今回は、お金についての良くある誤解について考えよう」 「誤解ってどんな?」 「人や企業がモノを作るとお金が増えるという誤解だ」 「えっ?モノを作って、かかった原価に利益を乗せて売ればお金が増えるじゃない」 「ミクロではその通りだけど、マクロ…

お金を作って遊んで暮らす方法

「今回は、一生遊んで暮らす方法を教えよう」 「えっ、知りたい!どうすればいいの?」 「まず、お金というものが無くて、物々交換をやっている村を見つける」 「えー……前提が無茶すぎるわよ。だいたい、物々交換をやってた社会なんて無かったって聞いたけど…

通説とは違うお金の起源 (by Heske van Doornen)

今回の記事は、Heske van Doornen という人の書いた The History of Money: Not What You Think というブログ記事を和訳したものです。 とても分かりやすい文章で、お金がどのようにして出来たのかについて、新たな視点を与えてくれます。 誤訳等ありました…

銀行券発行の本質を考える

はじめに 私が昨年の10月に書いた記事に、ある読者さん(通りすがりさん)からコメントを頂きました。 whatsmoney.hateblo.jp 私は日銀券発行の仕訳は「現金/発行銀行券」だと書いているのですが、この仕訳は間違いではないかというものです。 確かに、日銀…

AIやロボットが発達しても あなたが労働から解放されない理由

「最近、AIの話題が多いよね。アルファ碁とか、自動運転とかさ」 「そうだね」 「AIがどんどん発達していったらさ、私たちはあまり働かなくても生きていけるようになっていくのかな」 「世の中にロボットの概念が登場した時も、そういうことは言われたけどね…

銀行がキャッシュ・フロー計算書でつく“ウソ”とそのツジツマ合わせとは

「銀行のキャッシュ・フロー計算書では、キャッシュ・アウトにならないものをキャッシュ・アウトにしているから、そのままでは計算が合わなくなる、という話を前回したよね」 「そうだったわね」 「どうやってツジツマを合わせているのかは、一枚の簡単な図…

銀行のキャッシュ・フロー計算書にはゴマカシがある

「ねぇ、銀行は利息を払っても、給料を払っても、お金を貸しても、キャッシュ・アウトにならないんでしょ?」 「そうだよ」 「実際の銀行って、キャッシュ・フロー計算書とか出してるんでしょ。実際、どうなってるの?」 「そうだね、どうなってるか確認して…

銀行がお金を貸してもキャッシュは減らない

「前回は、銀行が給料を払ってもキャッシュは減らないという話をしたよね」 「うん」 「今回も同じような話なんだけど、銀行がお金を貸してもキャッシュは減らないという話をしよう」 「ほう」 「まず、銀行にとってのキャッシュとは何かって言うと……」 「ベ…

銀行は数字を打ち込むだけで給料を払える?

「前々回、銀行にとってのキャッシュは日銀が作ったお金、つまり日銀券と日銀当座預金だという話をしたよね」 「うん」 「そして前回は、銀行が預金に対して利息を払ってもキャッシュは減らないという話をした」 「そうね。とりあえず、利息を払った瞬間には…

銀行が利息を払ってもキャッシュは減らない

「前回の話で、銀行にとってのキャッシュがベースマネー、すなわち日銀が作ったお金であることは分かってもらえたよね」 「うん。現金と、日銀当座預金でしょ?」 「その通り。では、銀行にとってのキャッシュイン・キャッシュアウトについて考えよう」 「ふ…